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当院の透析の特徴は・・・

・超純水透析液(ultrapure)を使用しています。
・血液ろ過透析(HDF)、無酢酸透析(AFB)などの特殊な治療も可能です。
・エコー、CT、骨密度測定などの検査も可能で合併症対策に有効です。
・バスキュラーアクセストラブルに対しても対応可能です。
・元気な生活を目指すため、運動療法にも積極的に取り組んでいます。
・送迎サービスを行っています。

超純水透析液(ultrapure)

写真  血液透析は血液より透析液へ老廃物を拡散させる治療で、透析液には清純な水が不可欠です。日本では欧米諸国に比べて非常に厳しい基準があり、当院では2011年に新しい透析液生成装置(RO装置)を設置し、その中で最も厳しい水基準を満たしております。


血液ろ過透析(HDF)、無酢酸透析(AFB)

写真 HDF:血液透析の原理は、ダイアライザーという穴のあいた薄い膜を介して血液と透析液を触れさせることで、血液に多い老廃物が濃度差によって透析液の側に移動(拡散といいます)することです。このため大きな老廃物は抜けにくく、長期に透析を行っていると、これら大きな老廃物のためにかゆみや関節の痛みなどの合併症が表れることもあります。
 HDFは透析中に血液の側へ水分を加えて、血液と一緒に除去することでこれら大きな老廃物を取り除くのに有効で、かゆみや痛みといった症状を緩和させる可能性があります。
 AFB:透析液にはpHを調整するために少量の酢酸が入っていますが、これが血圧を変動させるひとつの原因となっていると言われています。AFBはこれら酢酸を含まない透析液を用いるHDFで、特に血圧の変動しやすい方に適した治療と言われています。


合併症対策

写真  腎臓の代わりとして老廃物を捨てる透析療法ですが、1日24時間つねに尿を生成して体内をきれいに保っている腎臓と比較して、週3回、4時間が標準的な血液透析ではやはり十分とは言えず、合併症に注意していく必要性があります。
 
・貧血:腎臓で造血ホルモン(エリスロポエチン)が作られるため、透析をしている方は貧血が問題になります。エリスロポエチンは透析中に投与が可能ですので、ヘモグロビン10〜12g/dl(正常14g/dl前後)を目標に治療を行います。しかし鉄分不足や消化管出血など、他の貧血の原因がある場合もありますので併せて注意が必要です。
 
・カリウム:生野菜や果物に多く含まれており、血液のカリウムの濃度は筋肉の収縮に重要な役割を果たしています。主に尿へ捨てられるため、腎不全の場合は高カリウム血症が問題となり、不整脈などの危険があります。透析前の採血で5.5mEq/l以下になるように食事などの治療が大切です。
 
・リン:乳製品やお肉などに多く含まれており、血液にカルシウムとリンが多く存在するとリン酸カルシウムとして血管に沈着し、動脈硬化を進めてしまいます。食事療法に加え、リンの吸収を抑える薬剤を使用して、透析前の採血で6.0mEq/l以下を目標とします。
 
 このように腎不全の方は腎臓の問題だけではなく、他の臓器、特に動脈硬化が進みやすいことから脳や心臓の病気などに注意が必要です。またいくつかの悪性腫瘍の頻度が高いことも知られております。当院ではエコー・CT・骨密度測定などの設備 を整えておりますので、定期的に検査を行い、合併症の早期発見・対策に努めていきます。


バスキュラーアクセストラブル

写真  透析の際の血液の出入り口となるバスキュラーアクセスは、透析を受けている方にとってライフラインとも言える大切なものです。 
 当院では手術室にてシャント作成術、グラフト移植術、動脈表在化術が可能なだけではなく、血管造影にて狭窄や閉塞に対してカテーテル治療 を行うことが可能です。特に閉塞に対しては迅速な対応が重要になります。他施設で透析を受けていらっしゃる方の対応もさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。


運動療法

写真  体を動かすことは、筋肉・関節機能を維持するだけではなく、血管や心肺機能の維持にも非常に重要です。当院では積極的に運動療法を治療に取り入れたいと考えております。
 鶴田クリニックではインストラクターの方に来て頂いてヨガの教室を開いています。


送迎サービス

写真  週3回の通院は大きな負担となります。当院では駅から歩いて1分の立地に加えて、通院が困難な方には送迎サービスも行っております。お気軽にお問い合わせください。


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